旅のいろ北方謙三 ¥ 1,890 通常24時間以内に発送 ★★★ |
旅のいろ | |
| 北方氏の本は読んだこと無かったけど、買わされて読みました。途中まで。 ハードカバーで重くて、途中で断念しました。 初ハードボイルドでしたが、私にはハードボイルドすぎたみたいです。合唱。主人公は弁護士。美人ではないが、どこか強い印象を残す女性と関わることに。女性は、ビジネスを次々成功させる一方で、女性とビジネスを行う男たちは、次々破滅していく。危険と女性に引かれる主人公。主人公やその仲間たち、そして危険な女性の運命は・・・? 官能小説です。肉体関係を描くシーンも多いですが、ノーマルなものでした。それより、女性の想い、破滅への欲望、女性の行動が、丁寧に描かれ官能的です。こんな「官能」もあったのか、と新しい発見でした。 官能シーンだけでなく、格闘、事件の謎なども興味深く、最後まで一気に読みきった本でした。 | ||
出口のない部屋 (ミステリ・フロンティア)岸田るり子 ¥ 1,575 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
出口のない部屋 (ミステリ... | |
| はじめてこの作家さんの本を読みました。 話のなかでの小説部分の挿入のように入っている話は 小説なのか現実なのか分からなくて、戸惑いましたが、 その小説部分の話に込められたヒントと現実部分に込められた ヒントによって謎が解き明かされていくと、なるほどと納得 させられました。 登場人物の周囲に対する考え方や気持ちの捉え方、さらに それぞれの心情の食い違いが、すごくよく書けていると思いました。 最後に話がつながるところでは、殺人を犯した人物の 心理にゾクっとさせられました。 出口のない部屋という小説のなかで、出口のない部屋に閉じ込められる3人。この部屋に集められた原因を探ろうと、それぞれ自分がどういう人間かということを他の2人に語るのだが、その語っている内容と、小説の著者が描き出すぞれぞれ3人の、違いの大きさに表面的にはみえない人間の怖さを感じました。 さらに、この物語のおおもとになっている、著者が関わった事件の原因が、子供のころ自分も実際に感じずにはいられないことだったので、逆にそれが怖かったです。作中作のミステリー。 女流作家から「出口のない部屋」という原稿を、編集者は受け取ります... | ||
ぶぶ漬け伝説の謎 裏京都ミステリー (裏京都ミステリー)北森鴻 ¥ 1,470 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
ぶぶ漬け伝説の謎 裏京都ミ... | |
| う〜ん、鬼子母神とか、シリアス系のあるまじろ君の(本業がらみの)話がなかったのがちょっと残念でしたが、読んでいてほのぼの、そして、あのぶぶ漬け伝説はやっぱりガセなのか・・ってちょっとがっかり。そしてそのがっかりを上回る、京都の美味しい話でいっぱいです。きつねうどんも、関東とは全然違うんだな〜。しかも、表現が上手で、味が伝わってくるみたい!さすが北森さんです。 菅浩江さんの「鬼女の都」と読み比べてみるともっと面白いと思います。あっちは文学中心のシリアス系。 あ、そういえば「親不孝通りディテクティブ」のテッキは確か京都にいっちゃっただよね?もしかしたらどこかで出てきたかも!もういっかい読んでみよーっと(北森さん作品には、けっこう登場人物がリンクするものがありますよね。それも楽しみ)。 | ||
インディゴの夜 チョコレートビースト (ミステリ・フロンティア)加藤実秋 ¥ 1,575 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
インディゴの夜 チョコレー... | |
| 『インディゴの夜』の続編。4本の短篇が収録されている。 今回も話題が新鮮で面白い。特にタトゥーの話など、裏側の世界が開陳されており、興味深かった。 ホストの世界も相変わらずの魅力。キャラクターが個性豊かに描かれており、それぞれに人間味もあり、はまりこんでしまう。 一方で、ミステリとしての限界も感じる。これはちょっとなあ、という結末や犯人が目立つ。ホストクラブという新味も薄れつつあり、このままでは行き詰まってしまうのではないか。 キャラクターや、ポップな裏社会の描き方は上手いだけに、ジャンルを変えれば爆発的な成功を収めるかも知れない。インディゴの夜が面白かったので、続編も読みました。 なぎさママの飼い犬まりん(43万円)の誘拐劇が印象的でした。 晶と一緒にクラブを経営している塩谷さんのこともちょっと好きになりました。 今度は憂夜さんが主役の話が読みたいな。タイトルでも分かる通り、『インディゴの夜』の続編。 前作でも同様の感想を抱いたのだけれども、やっぱり晶とその周囲の面々とのやりとりが楽しい。水商売、そしてその中でも邪道と呼ばれる連中で、見た目やら何やらはそんな偏見通りかも知... | ||
グーテンベルクの黄昏 (創元クライム・クラブ)後藤均 ¥ 2,100 通常24時間以内に発送 |
グーテンベルクの黄昏 (創... | |
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ST 黒の調査ファイル (講談社ノベルス)今野敏 ¥ 840 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
ST 黒の調査ファイル (... | |
| タイトルに『黒』が冠してある通り、今回の主人公はST第一化学担当、黒崎勇治氏その人です。 兎に角喋らない。その無口っぷりは、回を増すごとに磨きが掛かっています。1冊丸々喋らない巻もある程の無口な彼ですので、その彼を主人公にした今回、どうなる事か…と不安に思っていたら、そは杞憂でした。無口だからこその存在感、それ故の洞察力、そして彼のもう一つの顔、武道家としての一面も見る事が出来て、非常に満足のいく一冊です。 今回の話は、ちょっと前に流行ったワンクリック詐欺に騙されたフリーターの話と新宿で頻発する謎の不審火が絡んで、物語としても楽しめます。特に、今回使われたトリックは、思わず唸ってしまいますよ。 | ||
ニッポン硬貨の謎北村薫 ¥ 1,785 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
ニッポン硬貨の謎 | |
| クイーンについて詳しい人にはとっても面白く読める小説だと思います。 それほど詳しくない私にとっては、期待値があまりに高かったために正直がっかりという展開でした。「ミステリー小説」としてはがっかりですが、クイーンファンにとっては作家論、作品論としても読めるので、これほど楽しい小説はないと思います。1970年代後半、来日したエラリー・クイーン(探偵であり作家の虚構人物の方)が解決した事件について記された未発表原稿が発見され、それを北村薫氏が翻訳したという体裁。 本格というのはダブルミーニング。本格ミステリの草分けの一人であるエラリー・クイーンの国名シリーズを扱うということで、ジャンルとしての本格。そして、未発表原稿という体裁のパステイーシュの王道な手法をとりつつ、実にクイーンスタイルを踏襲し、クイーン論まで展開してしまうという、ファンノベルのスタイルとしても本格派なのである。 脚注のお遊び(これは、作中で展開するクイーン論にも呼応している)や、文体の模倣...初めて日本を訪れた外国人目線のズレや、作品が固まるまでに派生してしまった事実誤認の表現が、脚注のツッコミともあいまって、実... | ||
蝶狩り五條瑛 ¥ 1,890 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
蝶狩り | |
| 冬に来た依頼人の続編となる作品です。前作を読まなくても、楽しめるようにはなっています。失踪事件をきっかけに展開します。内容としてはおもしろい。が、結局謎は謎のまま。終わり方も「えっここで終わっていいのか」という感じです。五條作品らしいといえば、らしいです。傍若無人な王子檜林よりも空っぽのキリエよりもしがない調査員の桜庭さんのその後が非常に気にかかる作品でした。続編がでれば、もやもやも解消されるかもしれませんが・・・。 | ||
賢者はベンチで思索する近藤史恵 ¥ 1,785 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
賢者はベンチで思索する | |
| 学校を卒業してから、思うように就職できず、ファミレスでアルバイトをする主人公。表向きは浪人生、実際はひきこもりに近い生活をする弟。主人公が働くファミレスで日常の大半をぼーと過ごすおじいさん。 主人公のまわりでは、衝撃的だけど、犯罪として裁くことができないような事件が起きる。 なにもかも、どこか身に覚えのあるはなしでした。おじいさんの正体は衝撃的でしたが…。 21才の主人公は希望の会社に就職できずアルバイト中弟は二浪中家族と同居しているが両親の心配な思いが重荷で、自分も不安が混在そんな主人公久理子にベンチであう時だけ賢者になる不思議な老人国枝さん久理子のバイト先ファミレスではもたもたのおじいさんになる国枝さんでも公園では賢者なのだ久理子が悩み困っている問題を解決してしまう自分が定まらない21才の女の子が、社会へ向けて自分の足を踏み出すまでの間、年齢が大きく離れた老人と友人になり、自分の本音を語れたことで本当の自分が見えるようになる。そこにミステリーがからむので読み易いと思う「いつだって悪意はすれちがうほど側にいる」ファミレスで働く、21歳の久里子、そしてファミレスでいつも同じ席に座る国... | ||
加賀金沢殺人事件 (ジョイ・ノベルス)木谷恭介 ¥ 880 通常24時間以内に発送 |
加賀金沢殺人事件 (ジョイ... | |
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魔界都市 <新宿> 【完全版】 (ソノラマノベルス)菊地秀行 ¥ 1,050¥ 338 ★★★★★ |
魔界都市 <新宿&g... | |
| 本書からは【魔界都市・新宿】の霊的本質の産声が聞こえてくる。その声は過去に書店で【魔界都市】を手に取り読み耽った方、そうでない方、これから読む方にも聞こえるだろう。【新宿】は知っているのだ…魔界都市・新宿向きの人達を。さぁ、本を目にした方々。レジに向いましょう。さぁ早く。そうすればあなたは既に魔界都市の住人だ。‥と堅苦しいのはここ迄。本書は菊地秀行先生のソースである。世にも美しいせんべい屋さんは登場しないが魅力的なキャラが元気に魔界を闊歩している。白くないDr.メフィストが見れるのは本書だけ。【新宿】初の敵達も魅力的。さぁ、初々しい【新宿】を堪能しましょう。著者のデビュー作である「魔界都市新宿」と、その続編の「魔宮バビロン」の合本。 最近の著者の作品同様の迫力を、十二分に楽しめる。 新宿は魔界と化してしまったが、物語は、歌舞伎町、中央公園、早稲田大学など、 実在の新宿が舞台となっており、不思議な感覚におちいる。 十六夜京也の立ち回りの鋭さには目を見張るが、 要所で登場する、ドクター・メフィストがニヒルだ。 後に大活躍する事になるドクター・メフィストの、 デビュー時のキャラクター... | ||
HEARTBEAT (ミステリ・フロンティア)小路幸也 ¥ 1,575 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
HEARTBEAT (ミス... | |
| 「10年後に会おう」 原之井はヤオとの約束を果たすためアメリカから舞い戻った。底知れぬ悲しみの記憶とともに。 伝えられなかった想い。愛する者の死と絶望。復讐と赦し。純粋なる愛のちから。許されざる愛。さまざまな想いがつまっている。 本書では10年前の約束を果たそうとする原之井のお話と、幽霊騒動におびえる少年ユーリのお話が平行して進んでいく。繋がっていく二つのお話。原之井の「心音を聞き分ける」能力が幽霊騒動解決の鍵となるのか・・・びっくりです。最大のミステリーは思わぬところにあります。僕はあの映画を思い出しました。これ以上は言えませんが・・・ 本作で、純粋なる愛の鼓動を感じてください。委員長・原之井は、高校の同級生・ヤオが10年たって自分の納得する生活を送っていたら、彼女に一億円を渡すという約束をする。しかしその約束の日委員長が帰郷すると、彼女は失踪していた。 いっぽう、大金持ちの小学生・ユーリの家で死んだはずの母親の幽霊が現れるという事件が起きる。この一見無関係なはずの2つの事件が交錯し、物語が展開する。 「ハートビート」っていう言葉は知らなかったんだけど、意味深で切ない言葉で... | ||
女人高野万華鏡殺人事件 (ジョイ・ノベルス)木谷恭介 ¥ 860¥ 1 ★★ |
女人高野万華鏡殺人事件 (... | |
| 途中で、読んでいてがっかりしました。後藤又兵衛が、出てきてこれは、いいぞと思っていたら、黒田節のモデルになった人物だと書かているのでびっくりしました。母里太兵衛が福島正則と酒の呑みくらべをして、日本号(名槍)を取ったものです。木谷先生位になれば、常識だと思うのですが、弟子に書かせたものなのか?とにかく今までファンでしたのでがっかりしました。 | ||
インディゴの夜 (ミステリ・フロンティア)加藤実秋 ¥ 1,575 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
インディゴの夜 (ミステリ... | |
| 渋谷のホストクラブを経営する女性フリーライターと その店のホストたちを探偵役に据えた連作ミステリィ。 夜の街の住人たちであるはずの主人公たちが 妙に生真面目で正義感に溢れているのは気になるが 異色のキャラクターたちの魅力によって読み進むに抵抗は無い。 描かれている環境はハードボイルドかもしれないが、 本当に陰惨なわけではなく、一歩引いて眺めている感じ。 悪く言えば人畜無害。テレビドラマ向きの素材。久々に、「うわ〜。ヤラレタ!」と思った本。 全然期待して読み始めたわけじゃない本の場合で、面白かった場合、そのような感想に なってしまいますが、それがコレでした。 4つの短編からなる連作ミステリーで、舞台はホストクラブ。 そして、その内容は、 ・常連客の死で、トップに殺人容疑がかかる「インディゴの夜」 ・知人の娘が少女誘拐事件に巻き込まれる「原色の娘」 ・区長選に絡んだ恐喝事件の「センター街NPボーイズ」 ・夜の街のディープな話「夜を駆る者」 と、内容をピックアップすると、かなりダークなお話で詰まっています。 HAPPYな話ばかり読んでいた頭には、ホストの世界も、夜の世界の話... | ||
恋愛函数北川歩実 ¥ 1,890 通常3〜5週間以内に発送 ★★★ |
恋愛函数 | |
| 導入部は面白く読み始められたのだが、途中から複数の登場人物から複数の登場人物への これでもかというほどの「誤解」の嵐が吹き荒れます。 あっちへ行っても誤解、こっちへ行っても誤解、です。非常にややこしい。 うんざり感に耐性がある人にだけお勧めです。 相性占いというのは昔からある。いいものであれば信じればいいし、そうでなければ忘れればいい。結婚相談所で相性を見るためにそういうプログラムを使う。それもいいだろう。しかし、それがエスカレートしすぎるとどうなるのか。結婚相談サービスの「売り」がGP値といわれるプログラムだった。ところが、それで出てきた相性が非常にいいはずのカップルにトラブルが起きた。殺人事件が発生したのだ。そして、作家の貫井は、一連の事件にまきこまれていく・・・「恋愛函数」というのは、このGP値のことだ。グラフィック・フェロモン。 あるパターンに対して反応する人間の本能。それがお互いに一致するときに、相性が上がる、という説明がされる。そのGPが高いカップルに連続して事件がおき、それぞれ関係者の行動が錯綜していく。それにより、真相がなかなか明らかにならない。じっくり読みこんで、関... | ||
聖者の行進 伊集院大介のクリスマス栗本薫 ¥ 1,575 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
聖者の行進 伊集院大介のク... | |
| 最近の栗本さん、人気ないですか・・・。 もともと万人に受け入れられるお話を書く方ではないですけど。 でもでもこのお話の読み応えというのは、最近の誰でも読めるライトな感じ、という部分を跳ね飛ばすものがあります。 本当に読み終わったときに、はあっ読んだーっとため息をついてしまいました。 伊集院大介といえば、初期は完全なる探偵で、出てくるお話もミステリーだったわけですが、このお話はミステリーと思って読んではいけません。 ミステリーと思って読むときっと腹がたちます。 最近は人気が出た本はすぐに漫画化されてしまいますが、間違っても漫画化だけはされてほしくないお話です。 漫画化されるほど人気は出ないでしょうがね(笑) 長年のファンだし、あんまり辛口コメントしたくないんだけど、さっぱりビアンのヒロインにもワキ役にも感情移入できませんでしたわ〜そして謎解き部分にはあまりミステリー風味を期待してはイケマセン。 つか、全体的にジョーママのキャラが強烈すぎてついていけんかったよ(爆)百合好きさんならヒロインが同じ百合系で、同じ作者の「ウンター・デン・リンデンの薔薇」のほうが100万倍オススメです。 ... | ||
すべての美人は名探偵である (カッパノベルス)鯨統一郎 ¥ 910 通常24時間以内に発送 ★★★ |
すべての美人は名探偵である... | |
| 今回はなんかあんまり面白くないなーと思いながらも最後まで読んでしまいました。後半、東子さんが静香さんをフォローし出すあたりから、やっと少し面白くなってきたかなという感じ。たぶん、このシリーズのウリであるウンチクや解釈がなかなか出てこなかったからだと思います。そのために、他人を一刀両断し、ウンチクをまとってこそ輝く静香さんが、パッとしなかった。単に「美人」「頭脳明晰」と書いてあるだけじゃまるで説得力がありません。肝心の静香さんがどう魅力的なのかについて、読者の記憶に頼っているところが大きく、この本では静香さんがあまり魅力的に見えませんでした。もっと短かったら良かったのかな。残念。 あいかわらず、よくこんな話考えるよなー、と読後思った。この本は、今まで何冊かこの作者の本を読んだ人にはニヤニヤできるところがあるし、キャラクター小説の部分もあるし、歴史、アリバイと楽しめる要素がたっぷり詰まっている。で、重くなく、楽しんで読むことができた。1・早乙女静香:◎2・矢房亜紀: ×3・三須七海: ※4・小野寺久美子△5・桜川東子: 〇6・藤崎倫子: 注7・翁ひとみ: ▲あーーー誰でもい... | ||
ミステリーズ!Vol.08黒田研二 島田荘司 北村薫 芳崎せいむ ¥ 1,260 通常3〜5週間以内に発送 |
ミステリーズ!Vol.08 | |
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密室の鎮魂歌(レクイエム)岸田るり子 ¥ 1,785 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
密室の鎮魂歌(レクイエム) | |
| 一年ほど前に読んだので、細部は忘れてしまいましたが、面白かったです。 魅力的な謎、存在感のある登場人物、読みやすくて丁寧な文章と完成度が高かったです。2作目を待っています。 手品というのは、「なんだ。そんなことだったのか」と思わせる単純明快なタネがあるからこそ、すごいのだと思う。密室ミステリも同じだ。だが、昨今の密室ミステリはトリックがだんだんと複雑化してきている。数が増えれば、複雑化するのはやむを得ない。しかし、だからこそ単純明解な密室トリックへの想いが募るのだ。 本書は、そんな書評子の気持ちに部分的には応えてくれるあるものの、密室のなぞが解けたときの充足感もそれほどでもなく、全体的には消化不良気味であった。ただ、軸となる刺青の謎や動機では惹きつけられる部分があっただけに、ほかの完成度の低い密室事件は余分だった気がする。 これは本格ミステリではないですね。サスペンス小説です。途中の各章ごとに登場する密室事件がつまらない。おそらく作者としては、「幾つもの密室事件を経て最終的に辿り着いたのは……!」という構成をもくろんでいたのだろうが、「密室」をここまで前面に押し出す必然性がまった... | ||
鬼に捧げる夜想曲神津慶次朗 ¥ 1,995 通常24時間以内に発送 ★★★ |
鬼に捧げる夜想曲 | |
| 巷では同時受賞のもう一作のほうが評価が高いようだが、どちらか一方を選べと言われたら私はこちらに点を入れます。これが正賞受賞に値するか?と問われれば正直答えに窮するが、京極風の「長大で、圧倒的な」モノに恋焦がれ、それを目指したであろう若い作者の「やんちゃ」ぶりは新人らしく好感が持てるし、結果は力及ばずといったところだが、最近の鮎川賞の中では面白いほうだった。良くも悪くも「年齢」が評価の際の最大要因になってしまうのがツライところだが、じっくり時間をかけて精進してほしいと思います。鮎川賞の受賞作です。横溝正史の雰囲気をもった作品で、島・伝承・因習といった要素ももれなく含まれています。そのような味わいを求める方には適した本でしょうか。内容は文末の選評にあるとおり、若さで押し切った感あり。これからの作品に期待して☆☆☆としました。 | ||